NPO法人・夢のデザイン塾
第21期(2023年度〈令和5年度〉)事業活動報告
(2023年(令和5年)4月1日~2024年(令和6年)3月31日)
1.概説
令和5年度の主力事業である長野労働局「就職支援セミナー事業」、A社およびB社の「メンタルヘルス支援事業」、上田市「仕事の探し方講座」運営支援、不二越機械工業株式会社「新入社員研修」などなど、滞りなく終了いたしました。
長野労働局「就職支援セミナー」につきましては、一般競争入札をへての受託事業となりますが、5年度は競合他社が参加しており、入札価格を絞り込んでの落札となりましたことを付言いたします。
2.活動報告
(1)長野労働局「就職支援セミナー」受託事業
5年度は、3月11日(月)に一般競争入札により落札。契約価格は、495万(税込み)となりました。落札価格は、セミナー開催数の減少、入札競合他社の存在により、令和3年度よりも147万円減少し511万円(税別)となりました。なお、セミナーは5月よりスタートし、全県13ハローワークにおいて、計画通り毎月2回をベースにして、総計247回の実施となりました。受講者は延2029名となりました。
【令和5年度 就職支援セミナー参加者(名)】
長野 | 須坂 | 篠ノ井 | 飯山 | 上田 | 佐久 | 小諸 | |
5年度 | 159 | 82 | 217 | 106 | 164 | 147 | 157 |
4年度 | 189 | 101 | 154 | 96 | 168 | 117 | 105 |
3年度 | 177 | 119 | 194 | 173 | 151 | 157 | 138 |
2年度 | 182 | 126 | 146 | 114 | 86 | 103 | 70 |
松本 | 大町 | 木曽 | 諏訪・岡谷 | 伊那 | 飯田 | 総数 | |
5年度 | 302 | 76 | 51 | 215 | 178 | 175 | 2,029 |
4年度 | 263 | 67 | 69 | 152 | 169 | 108 | 1,758 |
3年度 | 314 | 83 | 88 | 199 | 118 | 117 | 2,028 |
2年度 | 191 | 74 | 102 | 177 | 172 | 130 | 1,673 |
(2)上田職業安定協会「仕事の探し方講座-キャリアの読み替え-」受託事業
5年度も予定通り完了しました。各月毎の受講者は、以下の通りです。
【令和5年度上田市仕事の探し方講座受講者数】
No | 日時 | 会場 | 受講者(名) |
1 | 4月18日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 11 |
2 | 5月16日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 26 |
3 | 6月20日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 13 |
4 | 7月18日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 21 |
5 | 8月22日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 14 |
6 | 9月19日(火) | 東御市勤労者会館 | 5 |
7 | 10月17日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 11 |
8 | 11月21日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 16 |
9 | 12月19日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 16 |
10 | 1月16日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 11 |
11 | 2月20日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 12 |
12 | 3月19日(火) | 上田市勤労者福祉センター | 10 |
総計 | 166 |
(3)民間企業向けメンタルヘルス事業
5年度もA社、B社の「こころの相談室」支援事業を実施してまいりました。
➀A社「こころの相談室」
記念誌発行を機に、A社「メンタルヘルス支援」の経緯をさかのぼってみました。事務局の資料には、初めてA社に「『心の健康相談室』開設企画書」と題した提案書が残っていました。提出日は、「平成15年5月14日」となっていますので、NPOを開設してすぐにA社への提案を行ったことになります。松井が現役時代からA社の人事部とのお付き合いがあり、当時の課長さんに「メンタルヘルス支援」などを目的とするNPOを設立する旨のご紹介をしたところ、「何か提案してほしい」とのご要請をいただき、田中先生のご指導を仰ぎながら企画書の提出となった次第です。その後、2年ほどの検討をへて、契約を交わしたのが、「平成17年5月30日」のことでした。
以来現在にいたるまで、20年にわたり受託させていただくことができましたのも、カウンセラーとして真摯にご対応をいただいた田中先生、山下先生によるものと、あらためて深く御礼を申し上げます。
なお、5年度のコロナ禍後におきましても、首都圏エリアの相談はオンライン相談が主流となっております。長野県内におきましては、昨年同様に対面相談となりました。
A社「こころの相談室来談者実績」
定期相談室 | 長野 | 松本 | 首都圏 | 総計 | |||||
実施回数 | 12回 | 4回 | 1回 | 17回 | |||||
相談者数 | 24名 | 5名 | 1名 | 30名 | |||||
いつでも相談室 | 長野 | 松本 | 首都圏 | 中京圏 | その他 | 総計 | |||
相談者数 | 3名 | 3名 | 112名 | 0名 | 0名 | 118名 | |||
いつでも出張相談室 | 長野 | 松本 | 甲府 | 宇都宮 | 北関東 | 名古屋 | 北九州 | 総計 | |
相談者数 | 22名 | 12名 | 19名 | 0名 | 31名 | 0名 | 12名 | 96名 |
➀B社「こころの相談室」
B社の「こころの相談室」の受託は、平成23年にさかのぼります。当時、夢のデザイン塾の顧問税理士事務所に勤務していた会員が、ご自分の顧問先でもあったB社(松本市)の経営者に従業員の「メンタルヘルス」の重要性を提案し、受託の道を開いていただきました。こちらは田中先生がご担当していただき、メンタルヘルスに限らずB社の経営相談など幅広くご対応いただき、経営者から全幅の信頼をお寄せいただいております。
実施回数 | 相談者数 | |
定期相談室 | 11回 | 20名 |
いつでも相談室 | 6回 | 6名 |
(4)県内中小企業向け コンサルテーション・研修
①講師等派遣事業
派遣先 | 日程 | 内容 |
不二越機械工業(株) | 4月4日、5日、6日、7日 | 令和5年度新入社員研修 参加者6名。全4日 |
5月2日 | 1カ月フォローアップ研修 | |
令和6年3月29日 | 1年フォローアップ研修 | |
㈱マルイチ産商 | 4月20日 | 新入社員「メンタルヘルス」研修 33名参加 ・オンラインにより実施 |
㈱丸水長野県水 | 5月8日 | 新入社員「メンタルヘルス」研修 5名参加 ・対面により実施 |
長野美術専門学校 | 令和5年8月29日 ・「学校関係者評価委員会」 開催 |
学校関係者評価委員会委員委任委嘱 「学校関係者評価報告書」作成・報告 (令和5年10月30日提出) |
(5)「設立20周年記念誌」発行事業
設立20周年記念事業では、令和4年度の記念講演会、記念セミナーに引き続き、記念誌発行事業を行いました。
➀発行内容・配布数
◎印刷部数 120冊(発注部数100部+予備納入20冊)
◎仕様 A4判、表紙4P(2色印刷)、本文72P(1色印刷)
配布先 | 部数 |
会員・賛助会員 | 35冊 |
退会会員・退職職員 | 6冊 |
取引先関係 | 6冊 |
行政・図書館 | 5冊 |
長野美術専門学校 | 20冊 |
事務局在庫 | 24冊 |
②長野美術専門学校との「社学連携授業」活動
日時 | 学校(授業内容) | 夢のデザイン塾(松井出席) |
4月20日 | 「合同オリエンテーション」 ・ビジュアルデザイン科2年生、3年生17名が出席。 | ・夢のデザイン塾の紹介、NPO組織の説明、20年の主な活動について、レクチュアを行う。 |
5月2日~ 6月13日 | 「第2回実習~第6回実習」において、担当教員により、「レイアウトデザイン」の実習を行う。 | アドバイスなどを行う。 |
6月20日 | 「第7回実習」で、「レイアウトデザイン」のデザイン案をまとめる。 | ・学生が仕上げた3案の提案を受け、その中から1案を決定。修正等提出。 |
8月8日 | 「第8回実習」レイアウトデザイン実習 | ・記念誌の原稿(第1稿)を提出する。 |
9月4日 | 「第10回実習と座談会」 レイアウトデザイン実習 | ・レイアウトデザインされた初校正をいただく。 ・授業の後、選抜された学生7名と「制作にあたって」をテーマにして座談会を行う。小林校長先生、担当教員も参加。 |
10月2日 | 「第11回実習」修正作業 | ・初校正の修正などを戻す。 |
10月26日 | 「第13回実習」修正作業 | ・再校正をいただく。 |
11月10日 | 「第144回実習」最終データー修正、入稿データーチェック | ・再校正返却する |
11月20日 | 「第15回実習」入稿データー最終チェック | ・「印刷データー」をいただく。 |
1月18日 | 記念誌、図書券の贈呈 | ・小林校長に面談、履修学生に記念誌をお届け。また、NPOからの御礼として、図書券5万円を贈呈する。 |
③支出内訳
項目 | 金額 (円) | |
1 | 印刷費 100部 (カシヨ㈱) | 162,250 |
2 | 信濃毎日新聞社 記事使用料 | 23,100 |
3 | 座談会写真撮影代 | 30,000 |
4 | 座談会原稿料 | 22,000 |
5 | 原稿寄稿者 原稿料 延べ18名(@5,000円) | 90,000 |
6 | 郵送代(会員、関係先) | 15,110 |
7 | 謝礼 長野美術専門学校(図書券) | 50,000 |
合計 | 392,460 |
(6)「『キャリア・シフトチェンジ(CSC)ワークショップ』導入セミナー」開催のご報告
5年度の新しい活動として、中央職業能力開発協会(以降JAVADA)の研修事業である『キャリア・シフトチェンジ(CSC)ワークショップ』を長野県においても取り組むこととして、関心をお持ちの会員の皆さんとプロジェクトを立ち上げました。以下、ご報告いたします。
➀プロジェクトチームの発足と準備
プロジェクトメンバーは、JAVADAにお勤めであった山口満さんを中心に、矢崎光彦さん、中澤律子さん、矢花章さん、降籏一彦さん、事務局松井、以上6名です。5年度は、まずはメンバーを募り、その皆さんにJAVADA主催による「インストラクター養成研修」の受講支援、その後オンラインでのミーティングを実施して、ニーズの可能性、JAVADAとの連携の在り方、営業活動などを意見交換しました。
【ミーティング開催】
オンライン会議(Zoom)
回数 | 日時 | 議題 |
第1回 | 令和5年11月16日 18:00~19:30 | JAVADA協賛依頼、今後の進め方など |
2回 | 令和5年12月27日 18:00~19:30 | 営業開拓先検討、導入セミナーの開催など |
3回 | 令和6年2月5日 18:00~19:30 | 導入セミナーのプログラム、役割分担、営業状況など |
②導入セミナーの開催
周知活動としては、長野県経営者協会、長野県中小企業団体中央会などの企業団体からの広報のご協力、またメンバーの皆さんの直接的営業活動などで取り組みました。導入セミナーの参加者は、5名となりました。
- 日程 令和6年3月14日(木)14:00~15:30
- 会場 長野市生涯学習センター 第5学習室
- 講師 山口満さん
- 受講者 5名 (長野県、長野市、不二越機械工業、マルイチ産商、信濃毎日新聞社)
- 司会 矢花章さん
- 会員スタッフ 矢崎光彦さん、中澤律子さん
③6年度にむけて
民間企業では、まだまだ関心は弱いように思いましたが、地方自治体では、「公務員の定年延長」が法律で定められ、5年度より13年までに段階的に65歳まで延長となるスタートの年にあたり、長野県、長野市の担当部署でのご関心をいただいたと思われます。
6年度については、長野県、長野市をはじめ、中南信の自治体への訪問活動を継続して行い、本研修の導入の提案を行いたいと考えます。
3.その他の活動
(1)「活動ニュース」発行
第26号:5月12日発行、第27号:11月10日、第28号:3月25日の3回を発行いたしました。